旅が教えてくれる大切なこと

カリブの旅、ハイチに嫁いだ日本人女性を訪ねて(3)

 

ハイチ3日目、フジコさんに朝またお迎えにきてもらいました。
車が直ったとのことで、フジコさんと一緒に暮らす日本人女性Yさんの旦那さんが
もっともカオスだというダウンタウンに連れていってくれました。

といっても、絶対に降りてはダメ!

そう言われて来たけれど、絶対に降りたくない!

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カオスもいいところ。
カメラを向けて、気付いたハイチ人に本気で目が血走って
「何撮ってんだよ!」って顔されるので
最低限の隠し撮りしかできない状況でした。

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フジコさん曰く
「実はハイチの人って、オシャレに気をつかうんですよ。
だから、綺麗な格好していないと写真に写りたがらないんですね」

なるほど。
どんな格好でも、お腹だしてるおじさんでも写真撮られるのが
全然大丈夫なキューバとは国民性がだいぶ違うようです。

でも、逆を言えば、そういった強い意志があるからこその
黒人奴隷たちが自由を勝ち取った国家なのだろう。

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ダウンタウンでは、警官もたくさんいたし、大きなポリスと書かれた
トラックが何台も道を行き交っていました。
ちょうどそのとき、フジコさんの携帯に日本大使館のHさんから電話。
「どうも、これからデモが起こるみたいだから気をつけてと」

というわけなので、すぐに戻り、途中でランチBOXをゲット。
よくわからず頼んだら、二人分の量になってしまった。

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その後、フジコさんのご近所さんを訪れました。
まだ大地震の後が残り、台風で地面が割れている。
なす術もない民家は、6畳もないような一間の床に布切れを敷いて、
足の悪くしたおばあさんが座っていました。

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それから別のご近所さんへ。
猫が見たいというと、連れてきてくれたのですが、衝撃でした。
衝撃ですよ!!!

猫が、紐でつながれ、理由を聞くと

「食べられるから」

「盗まれるから」

つまり、盗んで食べてしまう人たちがいるそうです。

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痩せているけれど、顔は綺麗でした。
お願い、ぜっったいに、食べられないで!
子猫に言い聞かせたけれど、大丈夫だろうかと、未だに心配です。

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翌朝、ハイチからバスで戻りました。
ちなみにドミニカ→ハイチは8時間、ハイチ→ドミニカは10時間かかりました。
ハイチ側から行くとき、国境でかなり待たされます。

ざっと駆け足でハイチのことを書きましたが、
今新しい本の原稿を書いていまして、フジコさんといろいろお話した
エピソードなんかも書いております…

みなさんとの写真。
みなさん、どうもありがとうございました!

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